感想:アメリカの忘れられた労働者階級|スーパープレゼンテーション
今回のスーパープレゼンテーションは「アメリカの忘れられた労働者階級」というタイトルでした。正直、プレゼンを見る前はピンとこなかったのですが、考えさせられるテーマだったので書き残しておきます。
アメリカの忘れられた労働者階級|スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン
「ソーシャル・キャピタル」という言葉は初めて聞いたのですが、重要な概念ですね。日本(少なくとも自分の周り)だと生まれた時から貧困やひどい家庭環境に苦しんだ人というのは少なく、どこかでドロップアウトしてなかなか人生のレールに戻れない人の方が多いと感じています。これはこれで社会システムのいびつさの現れだと思うのですが、それでも生まれた時から貧困や家庭環境に苦しむ人に比べて、社会制度や処世術の情報やそれらを持ってる人にアクセスしやすいですよね。これは大きな違いだと思いました。
講演者のJ. D. バンスは祖父母にひきとられ家庭環境と人生が好転したようですが、お祖母さんの考え方がすばらしいものでした。
And yet she recognized that life wasn’t fair. It’s hard to strike that balance, to tell a kid that life isn’t fair but also recognize and enforce in them the reality that their choices matter. But Mamaw was able to strike that balance.
厳しい環境に置かれている子どもたちに、こういったことを教えられる人というのはなかなかいないと思います。まさにソーシャル・キャピタルの不足です。たとえば公立小中学校でのケアとか、何らかの対策が必要なのでは、と思いました。