MATH 1201

2023年度(アカデミックイヤー)Term 1 に受講した、MATH 1201: College Algebraについて振り返ります。まず、このコースはUoPeopleの必須コースです。単位移行は可能ですがそれを含めて、準学士/学士過程、専攻によらず、卒業にはこのコースの単位取得が必要です(修士課程は確認できませんでした)。下記の「Algebra and trigonometry」を教科書にして進めます。

openstax.org

内容は、代数学(と三角法)に絞って、中学~大学数学までを学びます。各ユニットの概要は以下の通り。範囲が広いというか、角度が違うというか、いずれにせよ日本の学校での数学教育課程と違うので戸惑いますが、そうなっています。

  1. 関数
  2. 一次関数、二次関数
  3. 多項式(n次関数、有理関数)
  4. 合成関数、逆関数
  5. 指数関数、対数関数
  6. 連立方程式(+行列での解法)
  7. 三角法の基礎
  8. 三角関数(additional concepts)

勉強時間は以下の通り(週の区切り月~日のため、ユニットとは対応していません)。Final Examの試験時間は含んでいませんが、それでも平均するとユニットあたり15時間未満で進められました。

MATH 1201の勉強時間

成績はA。Final Examで1問落としていなければA+だったので悔しいです(前のタームも同じことつぶやいていたような…)。とはいえ、文系学部出身者でもこの勉強時間でこの成績が取れたので、コースとしての難易度は易しめだと思います。以下はこのコースのTipsです。

数式入力

私はこれがUoPeopleでの初めての数学コースだったのですが、まず立ちふさがったのが数式入力の壁です。数学の問題を解くのでその解法や答えを書かないといけないのですが、オンラインで課題を提出するので、数式を入力しなければなりません。CSコースでは、Discussion AssignmentやLearning JournalについてはNotionで下書きしてUoPeopleのフォームにコピペしていました(そうすると、コードブロックは自動的にpreタグがつけられコードとしてペーストされる)。試行錯誤の結果、数式も、Notionで数式ブロックとして書いたものはコピペした際に数式として($$付きで)ペーストされ、数式(TeX)として解釈されるようです。ただ、すべてうまくいくかどうかは検証していないので、Discussion Assignmentも投稿前にLearning Journalフォームでドラフトとして確認したほうが良いと思います。また、Notionのインライン数式は$付きでペーストされ、これは数式として解釈されませんでした。Written AssignmentはWordで提出しましたが、Wordではメニューの、挿入>数式>新しい数式の挿入、で入力していました。

Final Exam

Proctoredコースです。紙とペン、電卓の持ち込みが許可されていました。

ということで、私は上記の関数電卓を買い、ProctorUで受験し、特に問題ありませんでした。持ち込みがあることで、試験前のチェックで電卓の表と裏を見せたり、試験後には紙を破って見せたりといった手順が追加で必要だったくらいだと思います。それでも、私の拙い英語能力のせいでProctorUのセッション開始から試験開始までに30分ほどかかってしまったので、時間には余裕を見ておいたほうが良いです…。

攻略・勉強法

前述の通り、難易度は易しめなので、単位を取るだけなら難しくありません。より良い成績を、ということなら、とにかくGraded QuizとFinal Examで失点しないことです。Discussion AssignmentとWritten Assignmentに時間をとられがちになるかと思いますが、それらはそれぞれ5%ずつの配点です。それらは減点されないよう要件を満たしたら、あまり力を入れすぎないように。Graded QuizとFinal ExamではSelf-Quizの内容そのままは出ないので、Self-Quizをやるのはもちろん、Learning Guideで挙げてもらっている練習問題(教科書の抜粋)をやるのが良いと思います。コースと学生時代を振り返って、このコースでの私は明らかに演習不足でした。対象範囲(特に高校数学以降)の練習問題はやるべきでした。それらがスラスラ答えられるようになれば、範囲は広いですが、満点をとれる試験です。これから受講される方はがんばってください!