感想:モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
今さらですが、ダニエル・ピンクの「モチベーション3.0」を読みました。
★★★★★
今さら読んだ理由ですが、 マッキンゼー流 最高の社風のつくり方 やその他教育に関する書籍を読んでいて、この本からの引用が多いからです。
親切に「本書の概要」というページがあるので、引用します。
モチベーションの話となると、科学の知識とビジネスの現場にはギャップがある。ビジネスにおける現在の基本ソフト(OS)は、外部から与えられるアメとムチ式の動機づけを中心に構築されている。これはうまくいかないし、有害な場合も多い。アップグレードが必要なんだ。科学者たちの研究成果がその方法を示している。この新しいアプローチには三つの重要な要素がある。一つは<自律性>――自分の人生を自ら導きたいという欲求のこと。二番目は<マスタリー(熟達)>――自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。三番目は<目的>――自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。
特に印象的だったのは、ステファン・サグマイスターの長期休暇(サバティカル)の話。標準的な人生のパターン――最初の25年が学習の期間にあてられ、その後の40年間を仕事に費やし、最後の25年を仕事から退いて過ごす。この定年退職後の五年分を、仕事の時間のところどころに分散して入れたらどうだろうか――という考えから、七年ごとにグラフィックデザインの事務所を閉めて、一年間の長期休暇(サバティカル)をとる、というスタイルです。サグマイスターによると、この「オフ」の年に生まれたアイデアが、次の七年間の収入をもたらすことが多いとのこと。
まず、思ったのが「うらやましい!」ということ。今の自分の生活がいろいろなものに縛られているので、サバティカルをとれればなぁと思ったのです。もっと自由に勉強したり遊んだりできれば…。当然、入念な計画とかなりの蓄えが必要となる、とのことですが、再度仕事に戻れるなら、早期退職よりローリスク。また、過ごせるかどうか分からない年金生活を待つよりも、体が元気なうちにやりたいことができるのはいいだろうなと思います。